まり♪のシネマ・ブックストーリー
映画・読書の感想、私のお気に入り、好きなことなど♪ピンとくる記事があったら、一言残してくださいな♪
leemari.exblog.jp
Top
■ 私たちの幸せな時間 2006年 韓国
2007年 07月 21日 |
 3人を殺した死刑囚の男・・・と3回自殺未遂を繰り返した女。
人生に絶望して、投げやりになっていた二人が出会い、心を許してさまざまな話をしていくうちに、癒されていく・・・韓国で300万人の観客を動員した「私たちの幸せな時間」がやっと日本で封切られました。
d0020443_6191127.jpg

 字幕ナシで見た時も涙が止まらなくて、次に小説を読んだ時も大泣きしてしまったので、字幕付の上映を楽しみにしていました。
 映像に言葉が入ってきても、感動シーンでは涙が止まらなく、二人の傷とともに、心を許していく過程がより伝わって来る気がしまた。ラブストーリーでは在るんだけれど、それだけに限らなく、いろんなことが語られていますよね。「お互いを理解して許しあうこと」は人が生きていくうえでとても大切なことだってこと。
 心に残るよい映画でした。カン・ドンウォンくんとイ・ナヨンさん、二人の熱演も素晴らしくて、ぜひ見てほしい映画だと思います。よかったです。
 goo映画・・・こちら   WOW!Korea・・・こちら   cinema cafe・・・こちら



 ユンスの役つくりのヒントに作家が言ったのは・・・「100年間下水道で生きてきた人が、そこから出て、青い木をはじめてみた時、どう感じる?ユンスと言う人はそういう人だと思う」という言葉だそう。まさに暗いトンネルからで出て来て、それまで知らなかった明るくて温かくて・・・命の喜びを感じることが出来る」世界を知ったってことですよね。

 酒におぼれ暴力を振るう父、それに耐えかね子を捨てて別の男の元へ走った女、熱がある弟をそうと気づかず雨に打たれたままにしていたため失明させてしまったこと。父の自殺、そして入った孤児院でのいじめ・・・耐えかねて脱走して母に会いにいったけれど・・・そこで受け入れてはもらえなかった(母の再婚相手も暴力男だったらしい・・・)哀しい記憶の数々・・・結局ストリートチルドレンになって・・・生きていくために何でもしなければならなかったユンス。弟も亡くしてしまった・・・(このシーン、つらかったです)

 高校一年までは、普通に生きてきた裕福な家のお嬢さん。ある時いとこの部屋に呼び出され、されてしまったあること。泣きながら帰宅して母に訴えても・・・「おまえがそういう気にさせた」「お前が悪い」「事故だと思うのよ」・・・まったく取り合ってくれない母。「誰にも言うな」との言葉で、兄にも言わずにひとり心の中に抱えてしまった深い傷。自殺未遂を繰り返す度に、「あなたのせいで私はピアノをやめたのよ。あなたさえ生まれてこなければ」・・・本当にひどい母親・・ナイフのように突き刺さる言葉。すれ違う心に傷ついてしまって・・・
「私の心は15歳のあの日のままなの」・・・その出来事のせいで普通に人と愛し合うことができなくなってしまったと。
 裕福な家庭、仕事は大学教授、一族は検事に医者・・・の傍目には何も足りないところがない恵まれているはずなのに。

 そんな二人が刑務所の出会いの部屋で、毎週木曜日の10時からの一時間、逢うことになります。初めは反発しあい、自分のことを理解できない・・・理解してくれないだろう・・・と投げやりになるのですが、ユジョンは、初対面の時からお互いが似ているということに気づいています。おばもそう感じて連れて行ったのですが。
 「「朝が怖い」というユンス・・・「僕には生きる希望も意思もありません」=ユジョンの家族にぶつけてきた言葉「私をこのまま死なせてよ!」・・・・・・・・・・

 毎週会っていくうちに、徐々に心を開いていく二人・・・
ユンスが殺ってしまった家政婦のお母さんが刑務所に訪ねていくシーンは涙せずにはいられないものでした・・・よりにもよって貧乏な私の娘を・・・返しておくれ・・・と泣き叫ぶおばあさん。しかし、ユンスを「許す」と。自分の悲しみがありながらも、ユンスのつらい半生を思い、優しい言葉をかけるおばあさん。(映画では「許す」と言ってますが、原作では「心から許せる時が来るまで」と。ちょっとニュアンスがちがいますよね)。
 自分なら・・・果たして許すことができるだろうか・・・考えてしまいました。つらいですよね。
だけど実際韓国でもっとひどい事件があったのですが、犯人を許したハルモニがいるそうです・・・
 韓国で見たとき、このシーンにすごい声で号泣していた人がいたんですよね(さすが!現地の方らしい・・・と思いましたよ)

 この日から、ユンスが目に見えて変わっていきました。
聖書を読み、けんかをしなくなり、差し入れて貰うお金を施設に寄付し、日の光に気がついたウンス。
「僕は死んでいく身、今まで話せなかったこともそのまま墓場までだよ(言葉が違っていたらミアネヨ)」の言葉に、ユジョンがいった15歳の時のこと。強姦され母に訴えても相手にしてもらえなく、深く傷ついたことを聞いて、「金持ちでもつらいことはある」と気がついたユンス・・・つらいのは貧乏な自分だけじゃない・・・と。
初めて人に話して心が軽くなるユジョン。二人の距離はだんだんと近くなっていきます。
二人の心が近づいていく様子が丁寧でよく伝わってきました。

 ユジョンは今まで無関心だったことにも気がつき始めて・・・ユンスの助命に走ります・・・3人も殺していないこと。友達のために罪を被ったこと・・・だけど受け入れてもらえず・・・。

 教会で洗礼を受けることになったユンス。別人のよう・・・です。見守るユジョン・・・(本当はここで「愛国歌」を歌う場面があるんですよねへへ原作はそうだし、現地公開版でもあったと思うんだけど・・・)

 ユンスはユジョン(とおばさん)に手製のクロスをプレゼントします。毎夜、一生懸命作ったもの。二人が毎週あう時間は、あったかくて輝いている本当に大切な時間に私にも見えました。残りの時間が迫っているからこそ・・・一生刑務所で過ごすことになってもいい・・・生きてさえいれれば・・・byユンスと。だけど願いはむなしく・・・その日がやってくることに。

 自分に絶対できそうもないこと・・・を勇気を出してやってみれば・・・奇跡が起こるかもしれない。ユジョンは、母の元へ駆けつけます。「あなたを許すわ、一生許せないと思っていた・・・だけど、あの人を助けたいの。」と。涙ながらに訴えるユジョンだけど・・・母はやっぱりわかっていません・・・(これも、現実的ですよね)
 ユジョンの必死の願いもむなしく・・・やはりその日はやってきて・・・

 朝食時間、二人の刑務官がやってきて・・・ユンスはことを悟ります。
刑場へ向かうユンスの姿は・・・つらかった。最後に言っておきたいことは・・・との言葉に「生きたい。生きていたい」と。泣かずにはいられませんでした。あちこちから鼻をすする音が・・・。涙ながらに訴えるユンスの姿がとても哀れで切なくて・・・たまりませんでした。
 そしてユジョンに「サランハンダ」と・・・(これ、原作にないんですよね。ここまではっきりと愛を口には出してないの・・・原作ももちろん愛がテーマなんだけど、ここまではっきりお互いへの思いは形になっていなかったと思います)。
 続いてのシーン、これは私見れなかったです・・・実は韓国で見たとき、しばらく夜うなされるくらい怖かったんです・・・大画面では見れないだろう・・・と思っていたのですが。←見ちゃったんですけどね^^この時のセリフ「무서워요 ムソウォヨ 怖い」・・・무섭다って単語はこれで頭の中に焼きつきました(笑)

 ラストシーン、映画ならではの映像マジックでしたね。これも原作になかったのですが、とても素敵に見えました。ケーキを写した写真・・・
「목요일 10시-1시 우리들 행복한 시간」 モギョイル ヨルシ ハンシ ウリドゥルヘンボッカンシガン
「木曜日 10時-1時 私たちの幸せな時間」・・・    以上

 私はユンスは幸せだったと思います。つらいことばかりの人生で、やっとめぐり合えた幸せな時間・・・生きることの喜びを感じることが出来たこと・・・刑を免れることはできなかったけど、心の中にかけがいのない幸せな思いをもてたことは、彼の人生で一番のよかつたことだったのではないでしょうか。 ドンウォンくんとナヨンさんの美しい二人の幸せな時間が、つらい状況の中で、とてもとても素敵に輝いて見えました。

 二人とも熱演でした・・・ドンウォン君、上手くなりましたね^^役者です♪
 「許し」「相互理解」「無関心でいないことの大切さ」「人生の幸せは貧富にかかわりない」、ラブストーリーではありますが、いろんなことを語っていると思います。
原作はいろいろなことを語っているのですが、映画は時間が限られているせいか、二人の関係「愛」に焦点を当てていましたね。原作ではここまで愛を明確にはしてなくて・・・ちょっとえっ@@と思いました。原作は二人が二人の関係を元に、生きることに前向きになる・・・人間は互いに関心を持って理解しようとすることが大切ってことがテーマと思ったので・・・だけど商業的に考えるとこちらになるんでしょうね。あれこれ手を出すと描ききれなくもなりますからね。

 小規模の上映がもったいない・・と思いました。よかったです。お奨めです。そして・・・大画面映画は久しぶりだったのですが、大画面っていいな・・・と思いました。(美しい二人だからでしょうか)

  過去記事  原作本のレビュー・・・こちら   ソウルで映画を見て見ました「私たちの幸せな時間」・・・こちら

 長くなりました・・・ここまで読んでくださってありがとうございますmm

ではまた
[PR]
by twinkle-star3 | 2007-07-21 05:45 | 映画 |
<< Suッkara 9月号 と  ページトップ コーヒープリンス一号店 6話字... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
White Skin by Sun&Moon