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私たちの幸せな時間 新潮社
2007年 06月 11日
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私たちの幸せな時間
孔 枝泳 / / 新潮社
ISBN : 4105055518
あんにょん♪
5/31発行の新刊本のこちらを読みました。来月映画が日本で封切られますね。待望の字幕版、そちらの原作になります。
実は去年の10月、ソウルに旅行した際、明洞のCGVでこちらを見てきました。
人の内面、心の中をせつせつと語るシーンが多かったので、字幕がないのはかなりつらかったのですが、それでも泣けて泣けて堪らなかった思い出があります。とても感動した・・・と、ジフンクンお奨めの本でもあったよね。
2005年に韓国で出版されたこの本は、2年たった今でもベストセラーの上位にい続けているのだそうです。待望の日本語訳版、訳者はあの蓮池薫さんで、新聞にも取り上げられていて、とても楽しみに手に取りました。
・・・・・・・・映画公式サイト こちら
真っ暗としか思えない状況の中でやっと見つけた、ひそやかだけど温かい大切な時間。
貧困の中、母に捨てられ、酒におぼれる父の乱暴に震えながら育った男。ある誘いにのって、結局3人の殺人の罪で死を待つ身となってしまう。
女は、家庭は裕福だが、ある出来事をきっかけに、心に深い傷を負い、どうしようもない空虚感にさいなまれて3度も自殺未遂を繰り返す。
貧困と裕福、天涯孤独の死刑囚と、傍目には何不自由のない恵まれた環境にいる独身女性。
だけど、二人はとっても似ている・・・心に抱えるあるもの、想いは・・・。
修道女のおばとともに、週に一度の面会を通して、徐々に心を寄せ合う二人。
その様がいろいろなエピソードとともに語られていきます。二人の心象風景とともに・・・。
何回か合ううちに、二人はとても似ているということに気がついていきます。本当は最初から気がついていたんですけどね。そして見つけた大切な時間。お互いが理解できて・・・
それは、たった一人で、この人生の中でおぼれそうになっているところ、やっとたどり着けた小島のように・・・ほっとして過ごせる・・・だけどいつ終わるかわからない、先が読めないからこそ、より光り輝いて感じられるそんな時間なんだと思いました。
重い、死刑制度の是非をはじめ、人を愛することの大切さ、無関心でいないこと・・・周りに関心を持つことの大切さなど、いろんなテーマを含んだストーリーですが、読後感は不思議と心が洗われた想いのするストーリーでした。ユンスと私の幸せな時間を、私達読者も一緒にその場にいたと感じられるような。
「生きていろ!誰だろうが生きているんだ!」・・・・・・じ~んと心に響く言葉でした。
10ページ読み薦めたあたりから、一行一行目を通す度に、涙が止まらない状態に。心にフィットして、ずしっと来る言葉ばかりで、本を開いて読み始めるといつの間にか涙が出てくるという不思議な状態になりました。それは山手線車内であろうと、家の食卓でであろうと・・・(傍目には、かなり妙だったかもしれません)
それは私の今の気分がぴったりだったからかもしれないし、一度映画を見たから、それぞれのシーンが目に浮かんでくるからかもしれないのですが。
シーンが目に浮かぶ・・・といったら、ひどい勘違いをしていたことにも気がつきました。字幕ナシはやっぱりきついですね。オンマの力はすごい!と思っていたあるシーン、実はオンマではなく、ぜんぜん違うハルモニだったのです。冷や汗がでました・・・レビュー書かなくてよかった^^ホッ・・・号泣シーンには変わりなかったのですが・・・。
ひとつひとつのエピソードも心にぴったりとフィットして残るものが多かったです。衝撃的なくらいに・・・それは、人生の真実をもしかしたら語っていたのかもしれません。
ギリシャ神話のオレステスのことが、私はとても心に残りました。これも映画にあったんだよね・・・読み薦めていくうちに、そのシーンが思い出されるデジャヴ感も感じられて不思議でした。
最近読んだ中で、これだけ泣いた本はなかった!です。
生きるということの大切さ、「どんなにつらくても、生きろ!生きていかなくちゃ!(アレッ?ヌネヨワン?)」という言葉が心に浮かびました。
今、2回目を読み薦めているところです。映画の公開がとても楽しみです。
映画と一緒と思えたので、本と映画どちらが先でもいいと思います^^私は映画が先でしたが・・・韓国では、去年のラブストーリーでかなりなヒットを飛ばしましたよね。
訳もとても読みやすくて、素晴らしいと感じました。奇妙に思うところが全然なかった!蓮池さん、上手いです!今後もとても期待してしまいます。
5/30付の毎日夕刊に、監督、原作者、訳者の3人へのインタビューがありました。
こちらのテーマである「他者への無関心」をテーマにした記事でしたが、なかなか読み応えありました。クリックすると大きくなります。(少ししたら下げます^^)
ではまた♪
孔 枝泳 / / 新潮社
ISBN : 4105055518
あんにょん♪
5/31発行の新刊本のこちらを読みました。来月映画が日本で封切られますね。待望の字幕版、そちらの原作になります。
実は去年の10月、ソウルに旅行した際、明洞のCGVでこちらを見てきました。
人の内面、心の中をせつせつと語るシーンが多かったので、字幕がないのはかなりつらかったのですが、それでも泣けて泣けて堪らなかった思い出があります。とても感動した・・・と、ジフンクンお奨めの本でもあったよね。
2005年に韓国で出版されたこの本は、2年たった今でもベストセラーの上位にい続けているのだそうです。待望の日本語訳版、訳者はあの蓮池薫さんで、新聞にも取り上げられていて、とても楽しみに手に取りました。
・・・・・・・・映画公式サイト こちら
真っ暗としか思えない状況の中でやっと見つけた、ひそやかだけど温かい大切な時間。
貧困の中、母に捨てられ、酒におぼれる父の乱暴に震えながら育った男。ある誘いにのって、結局3人の殺人の罪で死を待つ身となってしまう。
女は、家庭は裕福だが、ある出来事をきっかけに、心に深い傷を負い、どうしようもない空虚感にさいなまれて3度も自殺未遂を繰り返す。
貧困と裕福、天涯孤独の死刑囚と、傍目には何不自由のない恵まれた環境にいる独身女性。
だけど、二人はとっても似ている・・・心に抱えるあるもの、想いは・・・。
修道女のおばとともに、週に一度の面会を通して、徐々に心を寄せ合う二人。
その様がいろいろなエピソードとともに語られていきます。二人の心象風景とともに・・・。
何回か合ううちに、二人はとても似ているということに気がついていきます。本当は最初から気がついていたんですけどね。そして見つけた大切な時間。お互いが理解できて・・・
それは、たった一人で、この人生の中でおぼれそうになっているところ、やっとたどり着けた小島のように・・・ほっとして過ごせる・・・だけどいつ終わるかわからない、先が読めないからこそ、より光り輝いて感じられるそんな時間なんだと思いました。
重い、死刑制度の是非をはじめ、人を愛することの大切さ、無関心でいないこと・・・周りに関心を持つことの大切さなど、いろんなテーマを含んだストーリーですが、読後感は不思議と心が洗われた想いのするストーリーでした。ユンスと私の幸せな時間を、私達読者も一緒にその場にいたと感じられるような。
「生きていろ!誰だろうが生きているんだ!」・・・・・・じ~んと心に響く言葉でした。
10ページ読み薦めたあたりから、一行一行目を通す度に、涙が止まらない状態に。心にフィットして、ずしっと来る言葉ばかりで、本を開いて読み始めるといつの間にか涙が出てくるという不思議な状態になりました。それは山手線車内であろうと、家の食卓でであろうと・・・(傍目には、かなり妙だったかもしれません)
それは私の今の気分がぴったりだったからかもしれないし、一度映画を見たから、それぞれのシーンが目に浮かんでくるからかもしれないのですが。
シーンが目に浮かぶ・・・といったら、ひどい勘違いをしていたことにも気がつきました。字幕ナシはやっぱりきついですね。オンマの力はすごい!と思っていたあるシーン、実はオンマではなく、ぜんぜん違うハルモニだったのです。冷や汗がでました・・・レビュー書かなくてよかった^^ホッ・・・号泣シーンには変わりなかったのですが・・・。
ひとつひとつのエピソードも心にぴったりとフィットして残るものが多かったです。衝撃的なくらいに・・・それは、人生の真実をもしかしたら語っていたのかもしれません。
ギリシャ神話のオレステスのことが、私はとても心に残りました。これも映画にあったんだよね・・・読み薦めていくうちに、そのシーンが思い出されるデジャヴ感も感じられて不思議でした。
最近読んだ中で、これだけ泣いた本はなかった!です。
生きるということの大切さ、「どんなにつらくても、生きろ!生きていかなくちゃ!(アレッ?ヌネヨワン?)」という言葉が心に浮かびました。
今、2回目を読み薦めているところです。映画の公開がとても楽しみです。
映画と一緒と思えたので、本と映画どちらが先でもいいと思います^^私は映画が先でしたが・・・韓国では、去年のラブストーリーでかなりなヒットを飛ばしましたよね。
訳もとても読みやすくて、素晴らしいと感じました。奇妙に思うところが全然なかった!蓮池さん、上手いです!今後もとても期待してしまいます。
5/30付の毎日夕刊に、監督、原作者、訳者の3人へのインタビューがありました。
こちらのテーマである「他者への無関心」をテーマにした記事でしたが、なかなか読み応えありました。クリックすると大きくなります。(少ししたら下げます^^)
ではまた♪
by twinkle-star3
| 2007-06-11 15:51
| 読んだ本のこと
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