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■ 「ゲド戦記」 2006年 日本
2006年 08月 31日 |
 こんにちは♪
夏休み最後の日、今日も暑くなりました。42日間の長い長いお休み、どうしよう・・・と思っていたんだけど、あっという間に過ぎた気がします。
さあ^^明日からがんばるぞ!(って、何を?)とりあえず、夏休み中、やっと見てきた「ゲド戦記」のレビューいきます。
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  実は学生の時に出会ってから、ず~っとアーシュラ・ル・グウィンさんの原作の大ファン。その時々の考えていることにぴったりとあって(テーマが普遍的なのよね)、愛読書の一冊(6冊?)といっていいほどです。それだけに「映画化」の話を聞いて、かなり心配していました。

 観た感想は・・・「モチーフや登場人物は原作からとってるけど、また別の話になってるなぁ」と。3巻分を1本にまとめて、違うことも加えているから仕方ない・・・としても、わかりにくいなぁ・・・と。もちろん、一人の男の子の成長物語でハッピーエンドなこと。ジブリのきれいな絵と(初期のね)、あのすばらしい歌声やイメージ通りの声優陣だったので、終わったときはそれなりに満足感や感動はしました。ラストに流れる「時の歌」には、涙がとまらなかったしね(この声がツボに入るみたいです・・・私)。でも、ストーリー自体、不自然なところがあるし、かなり強引な展開で説明不足・・・←これ、ハウルのときも感じました。後で原作読んで、やっと理解できたこと多^^;・・・。お隣で見ていた夫も「よくわからないな・・・ても、音楽はよかったよ」と。やっぱりね。

 原作を読み込んでいる(私もですが)と、ストーリーの背景はわかるけど、それでもわからないところも多かった。たとえば、「何故父を殺してしまったのか」「親殺しのアレンを、周りの人は訳もきかず、怪しいとも思わず、優しく当然のように受け入れていること」「光と影、生と死のテーマを一緒に扱ったので、ごちゃごちゃになつていたこと」「原作は、白黒はっきりしてはいなかった(作者は、より現実に近く、人間は善と悪両方持っているっていうのを言ってると・・・)のに、世のヒーローモノと等しく、善悪の区別で物語を進行させていったこと・・・など。
全然別の物語となっていると思いました。
・・・特に感じたのは、「親を殺して、たいした罰も受けなかったアレン」、「当然のように、周りの人が普通に接していること」・・・罪悪感の描き方が足りなすぎ!と・・・だって、子供がいっぱい観てる作品だよ~って思いました。親殺しがたいしたことじゃないように(たぶんその理由がわからないからだよね)描いているのが、違和感があってたまらなかった・・・。

 原作者は、映画の出来にかなり不満足なようですね。
「ゲド戦記 原作者」で検索すれば、ヒットします。

 パンフもよく読んだのですが、「これは、ゲド戦記を超えて、監督自身の物語となっている。だから父を殺してしまった・・・」とあります。監督がそうしてしまった気持ちは理解できます。偉大な父ですものね。
原作はユング心理学をわかりやすく描いている・・・と有名ですが、その考え方で見ても、どうしてもこの部分ははずせなかったんだろうなぁ・・・と。 

 父が監督ができなかった理由、ジブリの会社の事情も関係しているんだなぁ・・・と読み取りました。 あのすばらしい名作だからこそ、宮崎駿監督が誠心こめて作った「ゲド」が見てみたかったと思います。

 菅原文太さんのゲド、岡田准一くんのアレンと・・・他の方たちも、キャラクターにぴったりで、うまかったなぁ。
スタジオジブリ・プロデュース 「ゲド戦記歌集」
手嶌葵 宮崎吾朗 塩谷哲 小倉博和 中脇雅裕 フェビアン・レザ・パネ / ヤマハミュージックコミュニケーションズ
ISBN : B000FNNNUQ
 手嶌葵さんの歌う「テルーの歌」と「時の歌」、本当にすばらしかったです。
この映画、音楽は最高!です。あまりによかったので、アマゾンでポチッしてしまいました。毎日聞いてますよ。はじめの頃、かけるたびに涙が出ていた私。何かあるのでしょうね^^
 ゲド戦記全6冊セット
アーシュラ・K・ル=グウィン 清水 真砂子 Ursula K. Le Guin / 岩波書店
ISBN : 4002041913
 こちら、原作6巻です。とりあえず・・・って方は、1~3巻まで読んでみてください。続きも読みたくなりますが ^^
一冊だけ・・・っていうなら、3巻を・・・この映画に一番近い内容です。
ここで描いていた、後継者「王レバンネン」のこと、続編もしつくるなら、映画の終わり方とはつながらないなぁ・・・と思いました。まあ・・・あれはあれで別の話と思えばいいんだよね@@;

 辛口で長々と書いてしまいました。原作に思い入れのある分、見終わってから考えがふつふつと・・・見終わった直後は、歌ときれいなジブリの絵に癒され、音楽セラピーでも受けた気分だったんですが。
名作の映画化って難しいなぁ・・・やっぱりジブリでもね・・・って思っています。

ではまた
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by twinkle-star3 | 2006-08-31 17:19 | 映画 |
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